まじめにコンクール

 続きまして、昨夏の砂喰社公演紹介です。

 劇団砂喰社第20回公演『班女』(作:三島由紀夫)。

 一夜の契りで扇を交わした男を狂ったように待ち続ける元芸者花子と、
花子の美しさに惹きつけられ彼女を身請けした誰にも愛されない女流画家実子。
そこへ、花子の想い人である吉雄が現れる…。
突然現れた彼を前に、実子は、花子はどういう行動をとるのでしょうか?

 こちらは、真面目にコンクールに出ました。
2000年から昨年まで富山県利賀で毎年行われていた「利賀演出家コンクール」。
(今年からは「利賀演劇人コンクール」になりました。)
コンクールに出る前に、まずは浜松で公演。

 浜松公演は実子、花子がそれぞれ幻の吉雄を演じるというシチュエーション。

まじめにコンクール

 利賀公演では浜松公演を練り直し、実子・花子の二つの人格を持った女性の前に、
吉雄が現れる、というシチュエーションで作品を作りました。

まじめにコンクール

 まず、「班女」という作品がなかなか奥が深く難しい上に、
権威あるコンクールへ出場というプレッシャー。
厳しい稽古の日々が続きました。
こっそり泣いた日落ち込んだ日は数知れず。
結局コンクールでも舞台上では奥深い世界を描ききれず、ほろ苦い思い出となりました。

 でも、一生懸命、一途に何かをする瞬間って、いいよね。
なんか、青春してる、って感じで。


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2008年10月09日 Posted by浜松キッド広報部 at 00:38 │Comments(0)過去の上映作:砂喰社篇

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