男と男のロミオとジュリエット

ホスピスの患者たちが隠し芸大会で芝居を上演するっていうお話。
その劇中劇が「ロミオとジュリエット」なのだが、何故かジュリエットは女として育てられた男。
モロッコへ逃亡する道中、怪獣に襲われるというハジけた脚色なのだが、本番直前にジュリエット役が倒れたことでそれまで抑えてきた「死」に対する気持ちが顕わになっていくという、重いテーマを抱えたコメディーでした。

でもこのおまけ公演、小屋入りしてからもやるかやめるかで揉めた部分でもあったのです。
本編に比べて極端に稽古不足のまま前日になっていたからですが、ダメ元でやってみたらそれが大バケしました。
すごいテンションで乗り切ってしまった感があります。だから芝居はやってみなきゃわからない。
若手が一回り成長した一幕でした。